テナビリティ(気力)
1.テナビリティとは?
  専門知識やスキルは「能力」。ホスピタリティや営業力は「人間力」。

  どちらも仕事において大切なものだが、もうひとつ、最重要であると同時に、「能力」と「人間力」の源(ベース)ともいうべきものがある。それは「気力(テナビリティ)」である。テナビリティとは、心の強さである。

  「失敗の 90%以上は不可能だったのではなく、途中で諦めたことが直接的な原因である」という説がある。
  また、自らが大切にしたいと思っている人間関係が壊れてしまう場合も、何かが原因で壊れるのではなく、途中で自ら壊しているのだという説もある。これらはすべてテナビリティの問題である。
2.プラス要因とマイナス要因
  テナビリティは、言い換えれば「諦めレベル」であり、どのくらいのレベルの障害で「これはだめだ」と諦めるかである。大きくプラス要因とマイナス要因がある。


プラス要因の方は
主に課題遂行の優劣に関わる。物事にとりくむ際の目標への執着心(くらいつき度)、うまくいかない時の原因追求への情熱、創意工夫の量と深さ。これらはプラス要因であり、強ければ強いほどテナビリティは高く課題遂行力が高い。いわゆる仕事のできる人である。


もう一方のマイナス要因は
心理的な弱さであり、主に対人関係に関わる。自信喪失、怒り、妬み、悪性プライド、自己開示の欠如からくる自家中毒、忍耐力の無さからくる自暴自棄。
  これらは、周りの人への無意味な攻撃や自分に向けられたありがたい好意を、自ら拒絶してしまうかたちとなって現れる。また往々にして、交流分析でいうところの「キックミー」や「コーナー」などの破壊ゲームにもつながる。
  つまり放って置けばうまくいくはずの人間関係、そして本人もうまくやりたいと思っている相手との人間関係さえも、みすみす破壊してしまうのである。

  これらマイナス要因はどんな人間でも多かれ少なかれ持っているもので、俺だってある。
  でもそういう時に、衝動的な(自暴的な)言動をしてしまいたくなる時に、本来の目的を思い出して、ぐっと我慢して抑えれるかどうか。そこが勝負なんだ。プラス要因は少しでも増やすよう、マイナス要因は少しでも減らすように頑張ろうじゃありませんか。
続く  |
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