アサインメント方針(配属、仕事の割り振り)は、社内人事のみならず、ヒューマンリ ソースセンター(HR事業部)におけるマッチングにもそのままあてはまる。
そして、採用方針における美点凝視の原則、プロデューサー精神は、アサインメントに
おいてもつらぬかれる。すなわち、出来上がった人材を、出来あいの職務にほうり込むこ
とや、無難な人材を採用して適当な部署に配属するだけではだめで、プロデューサーのよ
うに「出来上がっていない、または、粗削りな素材に将来性を見出し、そのためのステー
ジを創り出し、大きく光り輝かせること」という使命をもって行うべしである。
そのためには、まず人間に対する見方として「美点凝視」が必要となる。スタッフに対
して、できないところ、未熟なところを見つけ出して、その存在意義を否定することは簡
単である。しかし、大抵の人間は長所もあれば短所もあり、その能力は人それぞれ様々な
個性をもっているという事実を踏まえれば、欠点を見出してその度に否定していたら、無
難な人だけが残り、多彩な個性と能力を活かすことができない。
「欠点の少ない人間を見つけ、欠点を埋めるように育てる」という人事のあり方は
GLOVAでは否定する。「秀でた能力(素質)を見つけ、その能力(素質)を開花するよ
うなアサインメント(配属・業務の任命)を創出する」というのが、GLOVA人事の仕事
である。
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